2015年05月27日

VPNサービス業界状況

中国向けの日系VPNサービスのリストを作成してみたわけですが、
作成しながらいくつかのことに気づきましたので、
思ったことをメモしておこうと思います。

記事をお読みになる方は、リストをご覧になりながら
お読みになるとわかりやすいと思います。

リストはこちらの記事を参照
→ 中国向け日系VPNサービス一覧(2015年5月版) その2



1. 新旧バトル



2年半前と比べてサービス数が倍以上になっているわけですが、
2年半前からあった老舗サービスに対し、ここ2年くらいで出てきた
新サービスが、あの手この手を使って攻勢をかけている感じがします。

各サービスのホームページを見ると、老舗のページはデザインなど
にはそれほど力を入れていない感じがしますが、新興勢力はきれいな
作りで見た目を整えている感じです。

FacebookやTwitterなどのSNSでつぶやき、ブログで情報発信、
と言った宣伝活動も各社に共通して見られる常套手段ですが、
新興勢力ほど一生懸命頑張って情報発信しているように思えます。

料金もやはり振興勢力は若干安めにして、価格優位を狙おうと
いう戦略が見受けられます。

1ヶ月あたり1,000円前後が業界の相場で、
標準価格はそれほど変わりませんが、
長期割引などで少しでも安くして差をつけようとしているようです。

ホープムーンなどは月額300円と、
業界にとっては破格の価格設定で挑んでいます。

VPNサービス以外の主要事業の柱があるからこそ、
業界で類を見ない安さで勝負できるのかもしれません。

ユーザーとしては価格が安くなるのはありがたいことなので
各社競争しながら価格が下がっていって貰えればいいなと思います。



2. 運営会社で見る市場



今回はサービス提供会社についても少し調べてみたのですが、
結構しっかりした会社がやっている点は少しビックリでした。

勝手な想像ですが、個人レベルでサービス提供している人が
多いのかなぁ、と思っていたのですが、意外と歴史ある会社
だったり、ネットワークの専門会社だったりして驚いています。

やはりお金をもらってサービス提供しようとすると、
個人がチョイチョイと簡単にできるレベルではないのでしょうね。

決済時の信用性などもあるし、法人格は必要になってくる
のかもしれません。

技術的にもサポート的にも、個人では限界がありますしね。

VPNサービスの提供は、一見簡単そうに見えますが、
意外と手間はかかると思います。


そんなこともあってか、業務提携や統合なども起こっているようです。

2013年10月にスイカVPNとチョモランマVPNが業務提携しています。
スイカVPNが運用権を握る形での提携だったようです。

2015年5月現在では、上記2サービスは同じ会社が運営しています。
サービス自体は2つとも存在しているようですけどね。

また、2015年6月には月餅VPNとVVVPNが統合され、
以降は月餅VPNとして一本化されるようです。


どの業界でも同じなのでしょうが、未成熟なマーケットの場合、
数社が先発でビジネス展開していて、儲かりそうだと思ったら
多くの会社が参入、その後、淘汰が発生して、マーケットは
成熟期に入る、ということが、VPN業界でも起こっているのでしょうね。

マーケティングでいう、導入期、成長期、成熟期、衰退期の
ようなものかな。

そういう意味では、VPN業界は今は成熟期と言ったところかも
しれません。


中国に住む日本人の数も減っているなどという情報もありますので、
マーケットのパイとしては少し小さくなっているのかもしれません。

そこに来て、複数の会社がその減りつつあるパイを取り合う
わけですから、統合なども起こりますよね。

これから2〜3年で、もう少し統合が進んだり、
または各社の色がはっきりしてくるかもしれません。

注目して見ていってみようと思います。



3. 発票発行できる会社は少ない



各社原則として日本法人がサービスを提供していることになっています。

中国政府と敵対する可能性があるというサービスの性質上、
どうしても提供会社は日本法人としておくほうが安全なのだと思います。

普通に個人でVPNサービスを使う場合であれば、
どの国の会社がサービスを提供していようがあまり関係ないのですが、
領収書を発行してもらって会社経費にしようとする場合など、
問題が発生します。

日本法人発行の領収書で問題なく処理できれば良いのですが、
中国法人発行の発票が必要な場合は困りますね。

今回調べた中では、VPN-FASTだけが発票の発行可能を明記していました。

以前はもっと対応可能なサービスがあったような気がするのですが、
対応が難しくなったのですかね。

現状ですと、中国の発票が必要な場合は、無条件でVPN-FASTを
利用する形となりそうです。


発票が発行できないとは言え、恐らく各社とも何かしら中国に
拠点を持っていることは想像できます。

中国に住む人向けにサービスを提供しようとするのに、
中国にいないでできるはずはないですからね。




と、まぁ、こんなところでしょうか。
各サービスについては実際にお試し版などを試してみて、
また別記事で紹介してみようと思います。

以上、リスト作成時に気になった情報でした。





タグ:VPN 業界
posted by Gail at 07:00 | Comment(0) | VPN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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